昨年、11月から12月半ばまで、子宮頸がんの同時化学療法(抗がん剤と放射線)という治療をしました。

同年8月に出血があり、子宮筋腫もあるのですが、それの原因ではなさそうなので、何かおかしいと思い病院へ。

いろいろ検査をして、子宮頸がんとわかったのは9月半ばでした。

ステージ2b。
最初に聞いたときはポカーンとしてしまって他人事のような感じ。。。

何で?どうして自分が?何故???!

大学病院を紹介してもらって、またまた検査が始まりました。
初めてのPET検査。。。
まだドキドキ感を楽しめる余裕はすこーしだけありました。

治療は、
①広範子宮全摘手術
②手術をせずに抗がん剤と放射線の同時化学療法

自分の選択で決めて下さいとのこと。。

大きさは約2.5㎝ほどで転移もなかったので、主人と話して手術同等の同時化学療法を選択しました。保険がきく治療です。

かなりの放射線をあてますし、抗がん剤もきつそうで副作用等もひどいかも。。
でも、体力的に手術よりもまだ頑張れるかも、と思い、さあ治療へ。。。。

やっと実感がでてきて、自分の今のこの現実を受け止めなければと。。。。
そう、自分は子宮頸がんなんだから、治療しないと治らない!
完治できる可能性があるんだから、まだ良い方だよ。。。
と、言い聞かせました。
フーッ。。。ため息ばかり。。。
気持ちの余裕もなくなりました。。。

放射線は合計28回。平日は毎日。土日祝日はお休みです。
その内4回は、ラルス、という外部からではなく、内側に器具を入れて放射線をあてる治療が含まれています。
(私は出産経験がないので、超超超痛かったです!産道ができてればそうでもないかもとのこと。麻酔をする病院もありますが、私の場合は坐薬のみでした。全然効かない感じ。。。)

抗がん剤(シスブラチン、この病院ではブラプラチンっていってました)は、週一回で、合計6回。
毎週3日間は入院しなくてはいけないので、月曜日通院、火・水・木曜日入院、金曜日通院、という一週間を6週続けました。

私は病気にはあまり縁がなく、入院は初めてでした。
ベットが空いてるところに入院するので、毎週違う科へ。
小児科の時は、ちょうどクリスマス時期だったので、看護師さんたちはサンタさんの格好。和みますぅ!

最初はめちゃめちゃ緊張しましたが、要領がわかってきて、治療のリズムにも慣れてきました。

外部の放射線は毎回5分程度で終了。
2週間くらいは痛みもなく順調でしたが、だんだんお腹がゆるくなってきて、通院の時は駅でトイレに駆け込むのは恒例になりました。

抗がん剤は点滴で体に入ってきます。
前後の日は、利尿剤や吐き気止めのお薬を入れるので、入院3日間はずっーと点滴したままです。
半分過ぎた頃、食べたいものが限られてきました。
食欲はあるのですが、いろいろな匂いがダメになってきて、特にご飯の炊きたての匂いが。。。
料理を作ったりと、家事がけっこう気分転換になって良かったのですが、だんだんと苦痛になってきました。。
歩いていもフワフワしていて、何度か車にひかれそうになりました。ひかれなかったので、まだ少し運は残ってるぞと。

思った以上に通院は大変で、病院に着いた時は、ホント、ホッとしました。抗がん剤はやっぱりこたえます。。。

でも、吐き気止めなど、年々良くなってきているようで、私もそれほど吐き気はありませんでした。だるさや倦怠感の方が、今まで感じた事がないくらい、強かったように思います。

私は性格的に能天気の方ですし、ポジティブ志向な方ですが、今回敵は「ガン」ですので、さすがに落ち込んだり立ち直ったりと、えらく波がありました。

ただ、主人がいつも通り、特別気を遣うこともなく普通に接してくれたのでそれが救いでした。変に病人扱いされると気持ちが重たくなりますから。。。
ニャンコもいつも以上にくっついてくれて癒してくれました。二人に感謝!

治療的には難しいことはなく、変な言い方ですが、病院へ行く楽しみを見つけて、そして看護師さん達も良く面倒をみてくれたおかげで、あっという間の6週間でした。

手術とは違って、治療の効果は人それぞれ様々です。

私の場合は、終了してから1ヶ月たっての検診の時は、まだガンは残っていました。それから3ヶ月後の検診で、ガンは確認できないとの結果に。

手術は悪いところを取るので、結果が早くわかると思います。私がした治療は効果に少し時間がかかるので、精神的に不安が続きます。。。

今年7月に血液検査、MRI・CTを撮って、今のところ再発・転移はありません。

毎日、再発しないかと心配な気持ちはあります。ガン経験者の方は皆そうだと思います。

今はいろいろな情報を簡単に得ることができます。でも、良い情報ばかりでなく、マイナスな情報もたくさん得てしまいます。
自分にとって何がプラスになるか、上手にコントロールせねばと思います。。

ガンになったこと、人に知られたくなかったですが、55歳の私くらいになると、婦人科の検査もあまり行かなくなると思い、友人達にはっぱをかけました。
それで乳ガンが見つかった友人がいます。。。

病気は、なった人にしかわからないですよね。なりたくてなったわけではないですし。。。
なって良かったなんて思いませんが、いろいろ気づかせてくれたきっかけにはなりました。

女性特有の病気は男性にはなかなか理解することが難しいでしょう。。。
でも、正直に素直になって、一緒に戦ってもらっちゃいましょう!

これから治療される方も、された方も、孤独にならずに、自分を見失うことなく、前向きな気持ちを持ち続けてほしいです!
はい、自分にも言い聞かせています!

頑張りすぎず、
笑顔になれる時間がいーっぱいできますように!!!