プロフィール

2014年5月 卵巣がん 子宮・大網・大腸・小腸・肝臓転移 ステージ4 (54歳)

元々、子宮筋腫及び卵巣膿腫があり、ルナベル配合錠という低容量ピルを数年間服用していたのですが、2013年に「年齢的に閉経が近いし、薬を止めましょう」と通っていた産婦人科医院の先生に言われ、1年後の診察を待っているという時でした。

きっかけは職場の健康診断で肝障害の疑いがあるとの指摘でした。通っていた整形外科の病院にガン検診に力を入れている内科があり、そちらを受信したところ、先生がすぐにCTを撮って下さり、「肝臓もそうだけど、卵巣の方が心配です」との事。腫瘍マーカーの検査と、その結果が出る1週間後に改めて造影CTを撮影。
「腫瘍マーカー(CA125)が12000もあるし、卵巣が凄く腫れてます。婦人科のかかりつけの病院があれば、すぐにそちらへ行って下さい」といわれ、紹介状と画像データを持って翌日婦人科へ。

婦人科の先生も、「うちでは胃や(胃壁が異常に厚くなっている箇所もありました)肝臓の事は専門外だから、総合病院で詳しく診て貰って下さい」と、地域連携先の総合病院へ連絡を取って下さいました。先方から連絡を受けた日は仕事が有ったため、日程を調整してほしいとお願いしたのですが、「延ばせばどんどん病気が悪くなるから早く来なさい」と言われ、3日後最初の画像データと婦人科で撮影したエコー写真を持って総合病院へ。

総合病院の婦人科の先生は内診をしながら、「MRI撮ってみないと何ともいえないけど、大きな手術になるようなら大学へ行って貰う事になります」と。
血液検査・消化器科の診察・胃カメラ・MRI・注腸バリウムと3日程の間に検査を受け、次の診察日に先生の前に座った時には、既に大学病院への紹介状が出来上がっていました。
そのときの腫瘍マーカーは16000でした。
病名の告知はありませんでしたが、電子カルテの画面には「卵巣癌」の文字が・・

こうして4件目の大学病院へ。
若手の先生の事前診察でこれまでの経緯と自覚症状の有無(自覚症状はほぼ無し)などの問診の後、紹介された先生の診察。
先生はこれまでのデータや前の先生の申し送りを読んで、卵巣癌の疑いがあることや、大網という大腸からぶら下がっている脂肪の幕の様なものや、肝臓の一部、大腸への転移も疑われる事、治療としては手術・抗がん剤の選択肢がある事など説明がありました。
ステージとしては3から4でした。
卵巣ガンの場合、半数は進行してから見つかるそうです。

私の場合は病巣があちこちに有った為にいきなりの手術は難しかった事と、腹水が溜まるタイプの病状ではなかった為に腹水を採取して検査するという方法が採れなかった為、、体の表面に一番近い大網にできた腫瘍を手術で取り確定診断をした後、抗がん剤治療をしてから根治手術を目指すことになりました。

2014年6月半ばに手術。大網の腫瘍は大腸に癒着をしていた為に摘出を諦め、術中検査でがんであることが確定。リンパ節等への転移はありませんでした。
手術時間は3時間あまり。10日程の入院で退院しました。

7月上旬に1回目の抗がん剤治療の為入院。
TC療法でした。
5時間あまりで投与終了。
はじめに投与した吐き気止めの点滴のお陰か、特に気分が悪いとかの症状は出ませんでした。様子を見に来て下さった先生も少し驚かれていました。
症状が出始めたのは3日目。夜中に突然両手両足に激しい痛みが出て、目を覚ましました。それに続いて吐き気、酷いだるさに困りました。
特に悩まされたのは味覚の異常でした。食べるもの全てが苦いので、病院食を断り、売店でつるりと食べられる麺類などを買ってきて食べました。一度に食べられる量も多くないので、何回にも分けてヨーグルトなどを食べました。
便秘にも悩まされました。水分をたくさん取るようにしていましたが、なかなか解消されず、1週間の入院が終わりました。手術の前に17000だったCA125は7000程に下がっていました。免疫の数値もそれ程下がらず、白血球を増やす注射も無しで退院しました。

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